トラウマは、人々の心に深い傷を残し、その影響は長期間にわたって持続する可能性があります。
今回の能登の震災では、地震や被害、そして失ったものへの喪失感が、人々の心を揺さぶりました。
実際に、家に入るのが怖い、建物の中が怖い、揺れた時と同じシチュエーションになると地震が起きるかもと怖くなる、
一回揺れたらもう一回揺れるんじゃないかと落ち着かない、など人によって多くのトラウマが残っています。
その結果、不安や恐怖、悲しみなどの感情が表面化し、日常生活に支障をきたすことがあります。
眠れない夜や心配が絶えない日々、疲れや無気力感が重くのしかかることもあるでしょう。
これらの感情や症状は、被災者だけでなく、周囲の人々にも影響を与える可能性があります。
そして、トラウマは単に時間が経てば消えるものではなく、適切な支援や理解が必要です。
専門家の支援や心理的な治療、そして家族や地域のサポートが、トラウマからの回復を助ける重要な要素です。
経験を分かち合い、支え合うことで、人々は少しずつ立ち直っていけるでしょう。
そのトラウマについて4つの状態と対処方法を4回に分けてお話ししてゆこうと思っています。
- PTSD(Post-Traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障害):震災による恐怖や絶望などの強烈な体験が、その後の生活において激しいストレス反応や不安、恐怖、悲しみなどを引き起こす症状です。
- 不眠症:震災後の心配事やトラウマが原因で、十分な睡眠が取れなくなることがあります。
- 不安や恐怖感:地震や自然災害に対する恐怖感や不安が持続し、日常生活に支障をきたすことがあります。
- 疲労感や無気力感:震災後のストレスや心的負担が疲れや無気力感を引き起こすことがあります。